都心で働く同級生から、コロナ禍の影響で仕事がオンラインによるリモート中心の勤務体制となったので、実家(石岡市八郷地区)へ戻って仕事をしたいと思う。そこで暫く使っていない離れ住宅を自宅兼ワークスペースにリノベーションできないかとの相談を受けスタートました。
建物は昭和初期に建てられた書院づくりの立派な日本建築。間取りは八畳二間続きと鍵の手に廊下が回ったシンプルで端正な造り、随所に老朽化は見られるものの、柱や梁組はしっかりしており改修すれば十分に使えると判断しました。
構造体と屋根を残して、その他はスケルトンにしました。先ずは断熱性能アップ、耐震補強、バリアフリー、ネット環境等を整えました。
間取りは、玄関を新設し床の間脇の違い棚は広めのデスクへ、廊下の一角にミニキッチン、押入れはクロ-ゼットへ改修しました。施主のお父様がお気に入りの床の間や手の込んだ造りの古建具は再利用しました。
かつての廊下と和室8畳は、フローリング張りのリビングとし、広々とした居間兼ワークスペースとしました。仕事をしながら窓越しに日本庭園を眺めながめられるなど、ワーケーションスタイルの和モダンな住まいへとリノベーションしました。
渡り廊下で繋がる主屋は、江戸末期に建てられた茅葺民家で、現在もきちんと手入れされており、施主のご両親がお住まいになられています。
生産年齢人口が激減する地方のとりわけ農村地域にあって、ここで暮らしながら都内のオフィスで仕事ができるライフスタイルは、東京一極集中の流れを地方へ戻し、持続可能な地域社会づくりの一助として期待出来ると感じました。


