持続可能な地域づくりへ向けて
(古民家を活かし、古民家を楽しむ)
茨城県内には現在30,000戸近くの古民家が残っています。古民家は、地域毎に間取りや木組に特徴があり、それらが地域固有の景観を形成するとともに、独自の風土と暮らしが今日まで残されています。
その様な価値ある古民家を再生することは、新しい建物をつくる事以上に大切な意味があると考えます。それは県内各地で限界集落が増えると予想される中、古民家を地域資産として活用し継承する事で、過密する都市生活では得られない、地域の歴史や風土と共に生きる質の高い暮らしが、新たなマインドとして再認識され、更にその輪が広がることで、地域の活性化に繋がっていく事と思います。また、各地の原風景の保存や、伝統木造技術の継承、地域経済の活性化など、その社会的・文化的な意義は多岐に渡ります。
吉田建築計画事務所では、これまで茨城県内を中心に40軒の古民家を再生いたしました。
・代々受け継いてきた古民家を新たな和モダンの住まいとして再生
・空家だった実家の古民家を農家カフェへと再生
・明治後期に建てられた古蔵(土蔵)を、地域の図書館へ再生
・江戸時代後期に建てられた茅葺長屋門を、モダンアートのギャラリーへ再生
県内各地に残る大切な古民家が、一軒でも多く利活用され良質な社会ストックとして次世代へ継承され、身近な集落から一人また一人と輪が広がり、魅力ある集落づくりへと変化していく一助になれば幸いです。
古民家を次の世代へと繋ぐことは、歴史ある町並みを繋ぐこととなり、これからの豊かな地域づくりにとても大切なことです。古民家の魅力を感じつつ、家族3人が思い思いにすごせる居場所づくりを大切なテーマに再生を行いました。
東日本大震災を乗り越えて建つ、大切な地域の資源である古民家を、次世代へと住み繋いで行くことの重要性やその意義を、これまでの事例を基に多くの方々に知っていただき、古民家を1軒でも多く残したい、茨城の美し原風景を残したいという思いから展覧会を行いました。
歴史ある街並みの連続性を持つことが、その土地特有の美しい情景を残すことに繋がります。個人のライフスタイルを満足させること、誰もが美しいと思える伝統ある風景を創ることの両立が、より魅力的な民家再生つながるとともに、次世代へ継承するポイントになると思います。
再生した古民家、再生工事中の現場見学も可能です。
ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-922-416(受付時間10:00-17:00)