ホープ保育園は、自然エネルギーシステムの施工販売を行う法人が、職員の福利厚生の一環として、また提携企業の職員の子どもたちから、地域の子どもまで受け入れる企業主導型保育園です。
計画地は、JR石岡駅から車で5分ほどの場所で、新旧住宅の家並みが集積する中で、平地林や畑などの自然が残された閑静な場所にあります。
園舎のデザインは、石岡市の景観のシンボルとしての筑波山の稜線や、既存住宅地のスケールに馴染むように、連続する切妻屋根と雁行させたプランによって構成しています。
平面計画について、保育園としての必要な機能をシンプルにまとめ、室内への日照確保や、園内のどこからも全体を見渡せる雁行させたプランによって、子供たちはもちろん、先生同士も自然にコミュニケーションがとれるよう配慮しました。
各保育室には伝統的日本民家の縁側空間をテラスによって創出し、内と外が一体となった心地よさを体感できます。
また、引戸を多用することで受入れ年齢や園児数の変動に対応できるよう考慮しています。
コスト計画については、工期の短縮やライフサイクルコストの縮減を図りつつ、子どもたちに木のぬくもりが感じられる環境づくりという、相反するテーマの両立を心掛けました。
働く人たちが安心して子育ができる環境づくりは、企業経営の安定化にもつながり、地域力の向上とともに、将来を担う人づくりにもつながっていくものと思います。
私たちは、この基本的な考え方を、その地だからこそできる園舎づくりによって具現化していきたいと考えます。


