わかな保育園は、水戸市の北部を流れる那珂川の河川敷に程近い、幹線道路からは少し奥に入った、比較的静か住宅地の一角に立地します。1983年に開園してから今年(2022年)で39年目を迎へ、変化する保育のニーズへ対応すべく再整備をお行いました。
敷地内には、開園時に建てられた①RC造平屋建園舎、増築された ②S造2階建園舎。購入した③S造2階建園舎(事務所ビルを保育園へ用途変更)の計3棟がありました。
今回の工事で①②は解体し、木造平屋建園舎へ改築(以下、改築棟)しました。③は全面的に改修(以下、リノベ棟)を行いました。
改築棟は、木造平屋建で大きなカーブを描いた平面形状をしています。ここでは2歳・3歳・4歳・5歳児が、異年齢によるグループ保育が行われていいます。各保育室は、積木、お絵かき、読書、手芸などコーナーごとにお手製のユニットが置かれています。こどもたちは自由にコーナーを選択して、ゆったりのんびり好きなことをして過ごします。
リノベ棟は、1階にエントランスホールと0歳・1歳児室があります。また読書コーナーやフリースペースもあり、保護者同士や保護者と先生とのコミュニケーションの場も積極的に設けています。
2階は、スタッフルームと学童保育室、学童用エントランスホールがそれぞれ配置されています。スタッフルームは園長の思いにより、街のカフェを思わせるカジュアルなコーディネートで椅子やテーブル、家具や植栽が配置され、照明計画もリラックスした気分で良く働けるように、時間帯によってコントロールされています。正に働き方改革のモデルのような設となりました。
改築棟とリノベ棟の間に、中庭的な広いデッキテラスを設けています。2棟を繋げる事により、一体的で回遊性ある使い方が可能になり、大人も子どももクラスを超えて自然と顔を合わせる機会が増え、相互のコミュニケーションを取りやすくしています。また、デッキテラスに面してガラス張りの厨房が設けられ、ライブキッチン的な役割をはたし、子供たちの食への関心を高める効果を期待しています。
また、園庭は既存の遊具は撤去して、子どもたちの自由で自発的な行動に繋がる環境づくりとして、花や樹木を植えデッキを作り、砂や土で起伏のある丘を作り、また井水を流して水遊びや泥んこ遊びなど、多様な遊び方を思考できるデザインとしました。